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                          辰巳ダム日誌(2007年6月) 目次
◆2007.6.11 北陸地方整備局長宛に 「辰巳ダムに関する申入書」を送付(FAX)
◆2007.6.18 公聴会公述人雨坪氏、石川県河川課長宛に 昭和56年大聖寺川水害は九谷ダム建設遅延が原因という公述に関する「公開質問状」を送付(FAX)
◆2007.6.18(追加) 九谷ダム効果の続編
◆2007.6.25 石川県河川課長宛に犀川下流の河川改修に関して「公開質問状」を送付(FAX、Email)、毎年の避難騒ぎ?
◆2007.6.29 石川県河川課長宛に「公開質問状」(辰巳ダム完成で福井豪雨に対して安全か?)を送付(FAX、Email)


【辰巳ダム日誌】2007.6.11北陸地方整備局長宛に 「辰巳ダムに関する申入書」を送付(FAX)
「犀川辰巳治水ダム建設事業」の公益性に係わる基本的な根拠を起業者(石川県)から再聴取すべきことについて
 辰巳の会等は、平成19年5月20日、21日の両日に渡って開催された「犀川辰巳治水ダム建設事業の事業認定に係る公聴会」の目的である、情報の収集、聴取が不十分であるので、再度、起業者から意見を聴取するための機会を設置するべきであることを記載した申入書を北陸地方整備局長宛に送付した。
 公述人から、種々の懸念についての質疑が起業者(石川県)に対して出されたが、回答無しあるいは不十分な回答が多々あった。情報不備の状態で、事業認定者である北陸地方整備局長が事業認定処分についての適正な判断をできないはずである。

 内容は以下のとおりである。

平成19年6月11日
北陸地方整備局長 殿
                           辰巳の会 碇山 洋、ナギの会 渡辺 寛、犀川の河川整備を考える会 中 登史紀

辰巳ダムに関する申し入れ書
――「犀川辰巳治水ダム建設事業」の公益性に係わる基本的な根拠を起業者(石川県)から再聴取すべきことについて――

 平成19年5月20日、21日の両日に渡って開催された「犀川辰巳治水ダム建設事業の事業認定に係る公聴会」の目的は、開催者の案内に記載されているように「主催者(北陸地方整備局長)が事業認定の処分を行うに当たって勘案すべき情報の聴取、収集」にある。
公聴会では、事業に懸念を持つ県民の意見が多数公述され、起業者に質疑を行った。これに対して起業者である石川県は、あらかじめ準備されていない質疑に対してもできる限り回答する姿勢を示したが、ダムの公益性に係わる基本的な根拠について、不明確な回答が多々あった。
事業認定の処分を行うに当たって勘案すべき情報が十分でなく、再度、情報収集することが必要であると考える。土地収用法第23条の規定では、「必要があると認めるときは、公聴会を開いて一般の意見を求めなければならない。」とある。
情報不備の状態で、第三者機関の意見を聴き、事業認定処分をすることはできないはずである。「事業計画が土地の適正且つ合理的な利用に寄与するものである」かどうか、判断することは困難であるからである。
情報の聴取、収集するため、再度、県民と企業者との質疑を行う機会を設置するように申し入れる。
 情報不備と考えられる事項をいくつか、下記に列記する。

●想定洪水流量(基本高水ピーク流量)について
質疑@:1750m3/秒の流量確率はどれだけか?公述人に試算に寄れば、この洪水流量確率は約1000年から万年確率の間にある。
質疑A:降雨確率(1/100)と流量確率の差が著しい場合は、「基準」によると「他の手法で検討する」としているがしていない理由は何か。
 この二点について全く答えていない。

●超大規模地滑り地について
質疑:鴛原の超大規模地滑りが起きないか。
回答:専門家の方々に指導いただきまして大丈夫だとの答えを確認しております。国と相談をし、指導をいただき、地すべりは問題がないと考えている。

他人任せの答えに終始し、下流住民の安全に責任を持つ起業者自身の考えがない。災害の安全のための施設が災害の原因になるかもしれないとう重大な懸念に対する回答としてはあまりにも無責任で不十分である。

質疑:鴛原の超大規模地すべり地を含めた地滑り問題について、学識経験者で構成された犀川水系流域委員会で一度も審議されていないが。
回答:国と相談をし、指導をいただき、地すべりは問題がないから委員会にかけなかった。

重大な懸念であるにもかかわらず、その安全度について具体的な説明はない。回答者は以前から、今後、調査をして国とも相談しながら検討を進めていきたいと再三、答えている。つまり、今の段階で絶対安全との結論に達してはいない。したがって、国との相談内容についてもどの程度、具体的な内容であったのかを確認するため、情報収集する必要がある。

●文化遺産について
質疑:辰巳用水取水口の前にコンクリートの壁ができれば世界遺産の資格を失うのではないか。ダムの前にダムが出来て世界遺産になった例はあるか。
回答:ダムが出来て世界遺産に成らなかった例はない。十分に配慮し、対策している。

ダムによって世界遺産の資格が毀損するかもしれない懸念に対して答えていない。ダムは単なる手段であり、目的を達するためには方法はいくらでもある。その方法の検討の際にも世界遺産毀損に係わる、失われる利益について比較衡量はしていない。

●環境影響について
質疑:生態系、希少種などへの大規模工事の影響をどう考えるのか。
回答:法義務はないが環境影響調査と同じ項目について自主的にやっている。生態系、希少種への影響は軽微であると考えている。

 公述人の話にあったように、本体工事ではない、付け替え道路工事などの影響で、絶滅危惧種のミゾゴイの2002年と2006年の行動範囲を比較すると工事現場に近い下流から上流へ移動し、個体数が半減していることが明らかとなった。つまり、工事のために棲めなくなって移動したわけである。棲めない環境を作っても軽微な影響とする判断基準はいかなるものか。環境アセスをしておらず、その判断基準も不明である。その考えを聴取する必要がある。

●穴あきダムについて
 辰巳ダムデザイン検討委員であった石井達夫氏は、ダム賛成の立場であるにもかかわらず、ダム湖から水が引いた後の流木が心配の対象であり、対策を是非考えて欲しいと公述している。これは、「辰巳ダムデザイン検討委員会」で流木問題の議論がなされたが解決策が見つからなかったことを証明している。起業者から、この点について対策が可能かどうか確認する必要がある。

以下、その他の論点については省略する。


【辰巳ダム日誌】2007.6.18公聴会公述人雨坪氏、石川県河川課長宛に 昭和56年大聖寺川水害は九谷ダム建設遅延が原因という公述に関する「公開質問状」を送付(FAX)
 平成19年5月20日、21日の両日に渡って開催された「犀川辰巳治水ダム建設事業の事業認定に係る公聴会」で辰巳ダム建設賛成の立場で公述された雨坪裕孝(元石川県河川課長)氏が「ダム建設が遅れたために災害が起きた例として大聖寺川九谷ダムをあげ、九谷ダム建設遅延が原因で昭和56年大聖寺川水害が起きた」という趣旨の発言をされた。石川県資料等を調べたがそのような事実は確認できなかった。同様の趣旨の記載が石川県ホームページにもあることを知ったので、これは県民を欺く詭弁であり放置できないと考え、両者へ公開質問状を送付することにした。
なお、公聴会の誤った情報を訂正するため、事業認定者である北陸地方整備局長にも案内を送付した。


平成19年6月18日
雨坪裕孝(元石川県河川課長) 殿

犀川の河川整備を考える会代表 中 登史紀(60歳)
石川県鳳珠郡能登町中斎ワ部2

公開質問状
――昭和56年の大聖寺水害は九谷ダム建設遅延が原因という事実はない――

先月、20,21日の両日にわたり、辰巳ダムに関する公聴会が開催されました。その際、貴殿は昭和56年7月大聖寺豪雨災害は九谷ダム建設遅延が原因だという趣旨の公述をされました。この点に関して石川県資料を確認致しましたがそのような事実はありません。資料によれば、大聖寺川支流の三谷川の疎通能力不足が原因で氾濫したもので、九谷ダムの洪水調節対象である大聖寺川では九谷ダムが無かったにもかかわらず氾濫はしていません。貴殿の解釈を例えるならば、昭和49年7月の梅雨前線豪雨で高橋川が氾濫し500戸を超える浸水被害を出しましたが、昨年の梅雨前線豪雨では浸水被害が発生しなかったのは内川ダム(昭和49年度末に完成)の洪水調節効果であると主張するようなものです。高橋川が氾濫しなかったのは内川ダム効果ではなく、河川改修がなされたからです。

以下の点についてお尋ねいたしますのでご回答下さい。
(質問)支流の三谷川の疎通能力不足が原因であるにもかかわらず、あたかも大聖寺川の疎通能力不足が原因である趣旨(九谷ダム建設遅延が水害の原因)の公述された理由は、三谷川が氾濫したことを知らず、大聖寺川が氾濫したと誤解していたからですか。「はい」あるいは「いいえ」でお答え下さい。「いいえ」の場合はその理由を示してください。また、別紙に筆者の理解を示しますので反論があればご回答下さい。

なお、貴殿はすでに石川県職員を退職され、一般県民の立場におられます。したがって、石川県の河川行政に関する説明責任は当然のことながらありません。回答を強要するものではありません。ただし、回答がなければ当方の考え方にご同意されたものと解釈致します。なお、石川県河川課に対しても同様の趣旨の公開質問状を送付致しております。
以上


昭和56年7月の大聖寺水害は九谷ダム建設遅延が原因か?
(雨坪氏は九谷ダム建設遅延が原因と公述)
雨坪氏は辰巳ダム早期完成の立場で公述され、大聖寺川九谷ダムの例を引き合いに出して、九谷ダム建設遅延が原因で昭和56年7月に大水害が発生し2000戸を超える浸水被害があったと主張した。概略の公述内容は以下のとおりである。
「県民の安全安心確保のために辰巳ダムは待ったなしである。ソフト、ハード対策いずれも準備しておくべきで、しないで災害にあってしまえば、それこそ行政の怠慢である。
 しばらく氾濫していないことも事業がすすまない理由の一つだろう。ダム計画があったにもかかわらず、進まず、そのうちに被害にあったという例がある。大聖寺川の九谷ダムである。用地交渉が難航しているうちに、昭和56年に下流で大水害が発生し、2000戸を超える浸水被害があった。福井県の足羽川ダムも事業が進まず、平成16年7月に大水害にあった。ひさしく氾濫が無いからと言って事業を進めないのは行政の怠慢だろう。」

(原因を県資料で確認)
確認のため、石川県資料を調べてみた。
「九谷ダム建設事業全体計画変更認可申請書(平成3年10月)」添付の「大聖寺川総合開発事業計画書参考資料九谷ダム」6-9頁によると、昭和56年7月の出水についてつぎのように記載されている。
「被害は大聖寺市街地の低地及び三谷川・熊坂川の沿川に集中している。すなわち、三谷川・熊坂川の溢水と大聖寺川本川水位の上昇による市街地低地の浸水によるものである。大聖寺川の溢水、破堤は今回かろうじてまぬがれた。」そして、降雨状況の欄は、我谷ダム総雨量265.0mm最大時間雨量43mm、浸水戸数の欄には、宅地1457、田畑866とある。
 また、昭和五十六年七月二十二日に開催された参議院災害対策特別委員会議事録を要約すれば、「大聖寺川の我谷ダムの洪水調節は適正に行われ役に立ち大聖寺川は氾濫しなかった。支川の三谷川のショウートカット事業が遅れ氾濫した。三谷川氾濫防止のため三谷川と合流点下流の大聖寺川の改修を進めている。」とある。

(雨坪氏の公述の誤り)
 雨坪氏の公述の誤りは2点ある。一つは、2000戸を超える浸水被害とあるが、県資料では1457戸である。一つは、氾濫したのは大聖寺川ではなく三谷川であり、三谷川の疎通能力不足が原因で氾濫したものであり、洪水調節対象が大聖寺川である九谷ダムは関係がないということである。この解決対策は三谷川の疎通能力を改善する河川改修である。
 なお、大聖寺本川水位の上昇による市街地低地の浸水被害があったとすれば、これについては内水排水施設整備によって解消されるべきものである。

(解決策は三谷川の流路付け替え)
石川県はその原因と対策は認識しており、三谷川の疎通能力改善のため、JR鉄道橋から旧大聖寺川までの密集市街地の河川改修を諦めて、新大聖寺川までの流路付け替え(ショートカット事業)約1kmを昭和41年から始めていた。昭和56年の水害時には完成していなかったことが氾濫の原因である。現在はすでに完成している。



平成19年6月18日
石川県河川課長 殿

犀川の河川整備を考える会代表 中 登史紀(60歳)
石川県鳳珠郡能登町中斎ワ部2

公開質問状
――平成18年7月豪雨で浸水被害戸数0は九谷ダム効果偽装か!――

  先月開催された「辰巳ダムの公聴会」において元石川県河川課長である雨坪氏が「昭和56年7月大聖寺水害」は九谷ダム建設遅延が原因である趣旨の公述を行った。石川県資料を調べたがこの公述の根拠はないことを確認した。ところが、この公述と同趣旨の内容が石川県河川課のホームページ(注1)に掲載されていることを知った。「九谷ダムの洪水調節の効果」の項で、平成18年7月の梅雨前線豪雨の際に昭和56年7月と同程度の豪雨があったが浸水被害が0戸であったのは九谷ダムの洪水調節の効果であると記述されている。
 原因を偽わり、対策を誤魔化した詭弁である。例えるならば、昭和49年7月の梅雨前線豪雨で高橋川が氾濫し500戸を超える浸水被害を出した。ところが昨年の梅雨前線豪雨では浸水被害が発生しなかったのは内川ダム(昭和49年度末に完成)の洪水調節効果であると主張するようなものである。犀川の支流である高橋川が氾濫した原因は疎通能力不足によるものであり、能力を向上させる河川改修が解決策である。同様に、昭和56年7月大聖寺水害は大聖寺川の支流三谷川の疎通能力不足による氾濫が原因で浸水被害を出したものである。国会の議事録でも明かである(注2)。その解決策はその疎通能力改善が解決策である。昭和56年7月当時は氾濫した三谷川は現在、改修され、流路付け替え(ショートカット事業)され、JR鉄道橋付近から新大聖寺川へ直線的に接続されている。たまたま、九谷ダムが平成18年3月に完成していたというだけに過ぎない。
 昭和56年当時と平成18年では河川整備水準が異なったので、三谷川氾濫による浸水被害は発生しなかったのである。

(昭和56年7月の梅雨前線豪雨)
 大聖寺川は溢水破堤なし
 三谷川は溢水破堤あり→浸水被害あり
(平成18年7月の梅雨前線豪雨)
 大聖寺川は溢水破堤なし
 三谷川(改修済み)は溢水破堤なし→浸水被害なし

石川県のホームページ(注1)の論理の欺瞞は、昭和56年当時と平成18年では河川整備水準の違いによる効果を九谷ダム効果に包含している、つまり、同一条件で比較していないことによる誤魔化しである。
九谷ダム効果→1.5mの水位低下→浸水被害2323戸を0戸に削減
が石川県の論理であるが、浸水被害2323戸は昭和56年当時の河川整備水準、浸水被害0戸は平成18年の河川整備水準を条件とした結果であり、九谷ダム効果を測るためには、いずれも平成18年の河川整備水準を条件としなければならない。

以上の説明を踏まえて以下の質問をいたします。
(質問1)石川県ホームページ記載の「九谷ダム効果として1.5mの水位低下」の根拠を示してください。
(質問2)「1.5m水位低下すれば浸水被害戸数が2323戸から0戸になる」という根拠を示してください。

以上の質問について、今月末までに文書でご回答くださるようにお願い申し上げます。 


(注1)石川県のホームページ
URLは、http://www.pref.ishikawa.jp/kasen/ishikawa-dam/jirei/kutani_jirei1.html。
「ダムの整備効果事例」として「九谷ダムの洪水調節」があげられている。(平成18年7月16日〜17日の梅雨前線豪雨)の際に「豪雨時にダムの効果で水位を1.5m低減させました」と標題があり、
@ダムによる洪水調節イメージ図→A水位低下イメージ→B九谷ダムによる効果
の順に記述がある。「ダムによる洪水調節イメージ図」一般的な解説で省略し、以下つぎのような記載がある。
A水位低下イメージ
 平成18年7月の豪雨の際、大聖寺川敷地天神橋付近で、九谷ダムがなかった場合の最高水位は、4.25mとなったはずであるが、九谷ダムによる水位低減効果により、1.5m下がり、2.75mまでしか上昇しなかった。
B九谷ダムによる効果
 昨年平成18年7月に昭和56年7月と同程度の豪雨があった。前者の48時間雨量は288mm、後者は269mm。被害は、昭和56年7月豪雨では2323戸の浸水戸数が平成18年7月豪雨では0戸であった。

筆者注:九谷ダム未完成の場合(敷地天神橋地点の水位が1.5m下がらず)、水位4.25mであるが、計画高水位4.59mよりも0.34m低く、堤防高5.59mよりも1.34m低い。大聖寺本川の氾濫は当然起きない。

(注2)昭和五十六年七月二十二日に開催された参議院災害対策特別委員会議事録より
以下にその内容を掲載するが、要約すれば、「大聖寺川の我谷ダムの洪水調節は適正に行われ役に立ち大聖寺川は氾濫しなかった。支川の三谷川のショウートカット事業が遅れ氾濫した。三谷川氾濫防止のため三谷川と合流点下流の大聖寺川の改修を進めている。」である。

○鈴木和美君 特に石川県の加賀市の問題についてお尋ねしたいんですが、大変な浸水の状況が出まして、現地住民の間ではダムと河川について若干の不信を抱いているわけですね。
 そこで、確かに一時間当たり三十七ミリ、総雨量二百二十四ミリと大変な集中豪雨であったことは間違いないんですが、その場合に、ダムと、河川のうちのダムについてまずお尋ねしますが、我谷ダムの洪水調節の実施状況というのは当日どういう状況にあったのか、建設省からお聞かせいただきたいと思います。
○説明員(佐藤幸市君) いまお尋ねの我谷ダムの洪水調節の実施状況でございますが、まず我谷ダムの洪水の模様でごございますけれども、洪水が始まりましたのが七月二日の二十三時でございます。それから終わりましたのが三日の十一時でございまして、約十二時間にわたって洪水が継続いたしております。流入量がピークに達しましたのは三日の午前三時でございまして、そのときの最大流入量は約四百五十立法メーター毎秒でございます。
 それで、この洪水に対しましてこのダムが行いました洪水調節でございますが、洪水がピークを迎えました三日の午前三時には、流入量約四百五十立方メーター毎秒に対しまして約二百八十立方メーター毎秒の調節をいたしまして、約百七十立方メーター毎秒の放流をいたしたということでございます。
○鈴木和美君 私は余り専門家でないからよくわからないんです、何立方と言われても。
 それで、現地の住民が言うていることは、非常に降雨量が多かったために、ダムの調節にあわてて放水したもんだから、だあっと水が来たんじゃないか、そういうふうに言うているんですが、それは間違いですか。
○説明員(佐藤幸市君) お答えいたします。
 このダムで、いま洪水調節でございますが、ピークの最大流入量は毎秒四百五十立方メーターでございました。それで、これに対しまして二百八十立方メーター毎秒の調節をしまして、百七十立方メーター毎秒の放流をいたしております。ですから四百五十立方メーターを約四〇%に調節して低減させたということになっております。
 ピーク流入量以後の流入量が次第に減少していく間につきましても洪水調節を継続いたしまして、ダムが最高水位に達しましたときには洪水は約百五十立方メーター毎秒まで減少しておりまして、十分な洪水調節を行うことができたというふうに考えております。
○鈴木和美君 つまり、ダムの方の調節は完全に行われていたということをいまおっしゃっているわけですか。
○説明員(佐藤幸市君) そのように考えております。
○鈴木和美君 それならば、あの加賀市の洪水というか浸水状況というのは何に原因があったんですか。これは川の方ですか。川の方についてもお尋ねしますが、大聖寺川の改修計画とその進行状況というのはどういうふうになっていますか。
○説明員(玉光弘明君) ただいま大聖寺川の河川改修の進捗状況はどうかということでございますのでそれにつきましてお答えいたします。
 大聖寺川の改修につきましては、昭和三十九年の七月に大きい出水がございまして、これを計画対象としまして、この規模が毎秒五百立方メーターという水を流すという規模でございました、それが加賀市内においてでございますが。四十一年から中小河川の改修として採択して着々とやっておるわけでございます。その事業の内容は、大聖寺川と旧大聖寺川の合流点がございますが、これから上流に向かいまして北陸本線との間、これが二・二キロメーターございます。この辺を拡幅していくという事業でございます。それから、あわせまして左支川に三谷川というのがございます。これは加賀市内を流れまして市内から出たところで大聖寺川に合流しているわけでございますが、これを市内に、市街地に入る前にショートカットしまして大聖寺川に入れるという事業でございます。この計画のもとに四十一年からやってまいっているわけでございます。
 改修の手順としましては、先ほど申しました旧大聖寺川と大聖寺川の合流点から上流に向かいまして用地買収を行い、それから橋梁のかけかえ、それから掘削、護岸というようなことでやっておりまして、現在まだ進行中でございますが、毎年着々と進めているわけでございます。ただ、先ほど申しました支川三谷川につきましては、これはショートカットに当たりますので、大変地元では用地買収に困難をしておりましてなかなかできない状態でございます。今回の出水は主としてその左支川の三谷川でございますが、その河川があふれまして、左岸の堤防が切れまして市内に入ったという状態でございます。したがいまして、この改修につきましては昭和四十一年から毎年着々と改修を伸ばしてきておるという事情でございます。
○鈴木和美君 いまのお話を承りますと、三谷川のショートカットの事業がおくれているためにあれだけの水の量が増すと堤防が切れちゃってそれで浸水に及んだと、そういうふうに因果関係を見ていいんですか。
○説明員(玉光弘明君) ただいま申しましたように、三谷川が加賀市内を流れております。これを改修するには、市内の川幅を広げるのは大変でございますので市内に入る前に大聖寺川本川にショートカットして入れようという計画でございますが、そのためにはその下流側の本川側の拡幅が必要でございます、下の受け入れがないとできませんので。したがいまして、事業の手順としましては下流から進めるわけでございます。そういうことで、その一連の区域につきまして用地買収等のいろいろな事情もございまして、しかしながら、着実には進んでまいっていると考えております。
(以下省略。)



平成19年6月18日
北陸地方整備局長 殿

犀川の河川整備を考える会代表 中 登史紀(60歳)
石川県鳳珠郡能登町中斎ワ部2

案内
――九谷ダム効果誤認に関する件について――

 先月開催された「辰巳ダムの公聴会」において元石川県河川課長である雨坪氏が辰巳ダム建設賛成の立場から、「昭和56年7月大聖寺豪雨災害は九谷ダム建設遅延が原因だ」という趣旨の公述をされた。筆者が石川県資料を調べた結果、昭和56年の大聖寺水害は九谷ダム建設遅延が原因という事実はないことを確認した。事業認定の判断に影響を与えると考えられるので案内する。関連して、石川県河川課のホームページにおいても、同様の趣旨の記述があり、県民に重大な誤解を与えることが推測されるので、浸水被害の原因と対策を明確にするために公開質問状を送付した。雨坪氏ならびに石川県河川課への公開質問状を参考に送付(E-mail)する。
以上

◆2007.6.18(追加) 九谷ダム効果の続編
【公表資料調査】三谷川改修工事が完了(平成9年、1997年)以後、九谷ダム完成(平成18年、2006年)までの期間に、昭和56年7月豪雨と同等以上の雨で洪水氾濫がなかったか?

(1)洪水氾濫による浸水被害はなかった
「県民の声のページ」の
(URLは、http://www.pref.ishikawa.jp/kenmin/koe/presen.html)
「平成16年度下期 県政モニター意見・回答」のページで、
(URLは、http://www.pref.ishikawa.jp/kenmin/koe/monita/h16-2/index.htm)
「過去に氾濫したことのある河川について、再調査を行って、洪水対策を検討してほしい。」(平成17年1月13日受付)という県民の声に対して、河川課は「No.54 河川の洪水対策について」の項で昭和56年7月大聖寺川激甚災害の例をあげてつぎのように回答している。
(URLは、http://www.pref.ishikawa.jp/kenmin/koe/monita/h16-2/doboku.pdf)

回答:昭和56年7月の梅雨前線により、南加賀地方を中心とした大雨では、大聖寺川の支川である三谷川、熊坂川などの氾濫によって、加賀市大聖寺町市街地に大きな浸水被害をもたらしました。これらの水害の再発を防ぐため、昭和56年8月に「大聖寺川激甚災害対策特別緊急事業」に着手し、88億円をかけまして昭和61年3月には同事業を完成させ、引き続き大聖寺川、三谷川では河川改修工事を行い、平成9年度には事業を完成させました。その後、大聖寺川市街地では浸水被害はおきておりません。

(2)三谷川改修完了後、昭和56年7月梅雨前線以上の降雨が3回あったが氾濫はない
 金沢地方気象台栢野観測所(加賀市、我谷ダム付近)の1976年3月から2007年6月までの31年間の1日雨量上位10位までの記録は以下のとおりである。

順位

日降水量

 

備考

 

(mm)

 

 

1

200

(2004/10/20)

 

2

185

(1998/9/22)

 

3

178

(1996/6/25)

 

4

170

(2006/7/17)

平成187月梅雨前線豪雨

5

157

(2006/7/18)

平成187月梅雨前線豪雨

6

155

(1983/9/28)

 

7

152

(2001/9/11)

 

8

150

(1981/7/2)

昭和567月梅雨前線豪雨

9

139

(1998/9/16)

 

10

135

(1995/7/3)

 


 このうち、三谷川改修工事完了した平成9年(1997年)から九谷ダム完成した平成18年3月(2006年)までの10年間の降雨データで、昭和56年7月梅雨前線豪雨(150mm/1日)よりも大きい記録が3回ある。
いずれの場合も浸水被害は発生していない。大聖寺川、三谷川の河川改修効果である。平成18年7月の梅雨前線豪雨の大きさは上表に示すように2004,1998年の記録よりも小さい。


【辰巳ダム日誌】2007.6.25 石川県河川課長宛に犀川下流の河川改修に関して「公開質問状」を送付(FAX、Email)、毎年の避難騒ぎ?
 先月20,21日に開催された「辰巳ダムの公聴会」において犀川下流住民から、毎年犀川の河川水位が上昇して避難騒ぎがあり、水害の心配をしている、抜本的な対策である辰巳ダムを早期に完成して欲しいという趣旨の発言が多々あった。
 昭和36年から40年以上の歳月にわたり、犀川の治水安全度を高めるために河川改修事業が実施されてきたが、いまだに毎年、避難騒ぎがあるのはどうしてなのだろうか、公聴会で避難騒ぎの話のでた平成18年7月18日の降雨と出水量について事実関係を確認してみた。1日雨量は81mm、時間最大雨量11.5mm、普通に発生する何でもない雨である。犀川の18日の流量記録によれば、下菊橋測水所では270m3/秒が最大であり、示野橋付近で400m3/秒前後ではないかと推定されるが、これは計画高水流量1900m3/秒の約2割にすぎない。
 犀川下流の河川整備に関して疑義が生じたので、石川県河川課にこれらの事実を確認するため、公開質問状を送付した。ちなみに公聴会を開催した北陸地方整備局長に対しても誤った情報を収集した懸念があるので案内した。

平成19年6月25日
石川県河川課長 殿

犀川の河川整備を考える会代表
中 登史紀

公開質問状

犀川下流では毎年のようにわずかな降雨で避難騒ぎが繰り返されている!
犀川下流の河川改修事業の遅延が原因ではないか?
堆積土砂の除去、草木の除去などの河川管理が適正に行われていないのではないか?

5月20,21日の両日にわたって開催された「辰巳ダム事業の公聴会」において、犀川下流地域の住民代表から、「毎年のように犀川の水位が警戒水位を超え、水害の心配をしている、昨年の7月にも梅雨前線降雨で河川水位が上がり避難した」等々、水害、浸水被害に関する懸念が多々表明された。
 これらが本当であるとすれば、辰巳ダム建設云々以前に下流域の河川改修はどうなっているのだろうか、記憶に無いような小さな雨で河川水位が上昇し、避難騒ぎになるのはどうしてであろうかという疑問が生じた。
昭和36年9月の第二室戸台風による水害を契機に犀川の治水安全度を上げるために河川整備を進めてすでに40年以上の歳月を費やしている。河川整備がいかに長期にわたるとしてもほぼ目処がついてもよいころではないかと思う。石川県資料によると、犀川下流の河川改修は、昭和36年から昭和41年の災害復旧事業(普正寺橋から伏見川合流点3756m、計画高水流量819m3/秒)、昭和54年からは河口からJR橋までの7350mの河川改修を実施している。
河川工事は下流から行われるので少なくとも河口付近は河川改修によって排水がよくなり水害の不安は無くなっていると考えるのが尤もである。ところが、河口に近い二塚地区の住民すら、水害の不安から解放されていないばかりか、昨年7月に河川水位が上がり、避難したことが明らかにされた。金沢市の藤崎氏の公述によれば、7月18日、示野橋で特別警戒水位(+3.50m)を超え、29,000人を対象に避難準備情報が発令されたとのことである。
大きな降雨があった記憶もない。金沢地方気象台の降雨記録によれば、昨年平成18年7月18日の1日雨量は81mm、時間最大雨量11.5mmである。普通に発生する何でもない雨である。犀川の18日の流量記録によれば、下菊橋測水所では270m3/秒が最大であり、示野橋付近で400m3/秒前後ではないかと推定されるが、これは計画高水流量1900m3/秒の約2割にすぎない。
また、抜本的と称される辰巳ダムが完成した場合のことを考えてみる。辰巳ダム地点(相生橋観測地点)の18日の記録は最大で144m3/秒であり、穴あきダムで調節することによって約50m3/秒削減したとして、示野橋付近で10センチ程度の水位低下効果でありこれで毎年の不安が解消されるのだろうか。(穴あきダムの下段に2.9m角の穴が2つ設置されているので100m3/秒程度流下すると想定)

 辰巳ダム以前の問題として、わずかな降雨で避難騒ぎが繰り返される原因は二つ、考えられる。一つは、昭和54年にスタートした河川改修事業を遅延しているため、計画断面に仕上がっていないためか?

(質問1)この事業の進捗状況は。
(質問2)未改修区間の範囲、区間毎の流下能力(想定と実際)は。
(質問3)改修区間の範囲、区間毎の流下能力(想定と実際)は。
(質問4)遅延しているとすれば遅延している理由は。

あるいは、河川改修を実施して計画断面になっているが、実際の効果があがらなかったためか?
実際の流量と河川の流下能力を比較すればおおよそ判断できる。
@平成18年7月18日の最大流量
A現在流すことができる最大流量(堆積土がある流量、粗度は現在)
B計画の最大流量(堆積土がない流量、粗度は計画)
 
(質問5)河口、普正寺橋地点、示野橋地点における@ABの流量はどれだけか。

 避難騒ぎを解消する抜本的な対策は辰巳ダム建設であるという説明がされることがある。金沢市担当者が水害の度に抜本的な対策は辰巳ダムの完成であるという説明を再三しており、公聴会においても同様の発言があったがこれは誤りである。
(質問6)犀川治水計画によれば、辰巳ダム効果230m3/秒に対して河川改修効果は1081m3/秒と約5倍近い。したがって、抜本的な対策は「河川改修」である。これに対して異議があれば回答ください。
辰巳ダム効果は230m3/秒(犀川大橋地点で1460m3/秒→1230m3/秒に230m3/秒削減)
河川改修効果は1081m3/秒(示野橋付近で従来の能力819m3/秒→1900m3/秒に1081m3/秒の拡大)

以上の質問に対する回答を受領後、あらためて質問あるいは申し入れをさせていただきます。上記の質問について、今月末を目処に文書による回答をお願いいたします。

(追記:河川計画、河川改修についての疑念!)
石川県河川課と10年来、辰巳ダムに関して意見が異なるので議論を続けてきたわけですが、犀川下流の状況を見聞するにつけ、石川県の河川計画、河川改修そのものに関して疑念が生じてきました。質問者は土木技術者ですが河川は専門外です。石川県の考え方について、専門技術的な観点から、ご回答ください。

河川について
河川はもともと自然発生したもので放置しておけば昔の状態に戻ってしまう、人工的に手を加えて自然でない状態を作ればこれを維持するために人手を加えて維持しなければならない、逆にいうと自然状態に近い方が人力による手間暇の投入が少なくて済む、つまり維持管理に要する費用が削減できるという考え方に同意しますか、あるいは異論がありますか。異論があればご回答下さい。

流路や断面形状について
 昭和30年代ころの航空写真を見ると、昔の犀川は下流部分で蛇行し、比較的細流である、つまり、土砂を沈殿させない流速を保ちながら、上流からの自然の流量を流すには比較的小さい流れになる。現在の犀川は上流にダムを造り、水利用を進めてきたので河口までの水流はより小さくなり、この水流に見合ったように、昔の犀川の細流よりもさらなる細流になる、河川断面を拡大しても細流になるまで土砂の堆積が進むという考えに異論があればご回答下さい。

(質問7)河川水はそもそも土砂を混入しているものであり、この土砂混入水を途中で沈殿させず、いかに海まで運ぶかを考えないといけない。犀川の河川計画において、土砂が堆積しないようのどのような工夫をしているか。
(質問8)下流では河川形状が単断面になっているがこれでは堆砂は進行する。計画通りに仕上がって河川改修が終わっても、永久に河床掘削を続けなければ流下能力を維持できない。複断面にして中小の洪水時の流速を確保して、堆積土が生じない流速を確保することが必要なのではないか。単断面としなければならない理由をお答え下さい。

河川管理について
 公聴会で、河床に堆積した土砂を浚渫して欲しいと陳情しているが予算がないということで進まないという旨の公述があった。河口から伏見川合流点付近まで感潮河川であり、常時、湛水しているので、上流からの河川水がこの地点まで達すると一気に流速が落ちて上流から運ばれてきた土砂が沈殿する。土砂堆積による断面不足に加えて、河川内の草木が流水を阻害して排水機能が低下するので氾濫あるいは浸水の原因になる。下流区間(伏見川合流点から河口)の最優先すべき河川管理は堆積土砂の除去と草木の除去と考えられるが以下の質問にお答え下さい。

(質問9)堆積土砂、草木のいずれの管理についても河川内へ車両が下りる管理通路が必要と考えられ、作業の度に、仮設の道路を設置するのは無駄である。中流域の河川改修が完了した区間においては、高水敷および低水敷への管理通路は見あたらない。下流区間の管理において管理通路は不可欠と考えられるが、どのように考えているのか。

堆積土砂除去対策について
(質問10)下流区間(伏見川合流点から河口)に、毎年の土砂堆積の影響はどれだけと見込んでいるのか。
(質問11)土砂堆積がどの程度進行しても治水上支障がないと考えているのか。その理由は。
(質問12)下流区間(伏見川合流点から河口)の堆積土砂はどれだけか。堆積土砂をいつどれだけ取り除いたことがあるか。堆積土砂をどのような方法で取り除いているのか。
(質問13)堆砂は水中の河床に堆積すると、水中掘削となり、簡単に除去できない。高水敷であれば、陸上で乾燥状態なら比較的簡単に除去できる。広い河川でも堆砂する部分はある程度限られてくるから、そんなに広い範囲を除去する必要はない。ある程度貯まるまでは、高水敷きの堤防側に押土して集めておくことで数年間は搬出する必要はない。などと考えると高水敷へ土砂を堆積させる工夫、つまり複断面が必要と考えるが異論があればご回答ください。

草木対策について
(質問14)下流区間(伏見川合流点から河口)で草木の流水阻害の影響はどれだけと見込んでいるのか。
(質問15)草木の流水阻害がどの程度進行しても治水上支障がないと考えているのか。その理由は。
(質問16)下流区間(伏見川合流点から河口)の障害となる草木の量はどれだけか。これをいつどれだけ取り除いたことがあるか。取り除く方法はどのようにしているのか。


【辰巳ダム日誌】2007.6.29 石川県河川課長宛に「公開質問状」(辰巳ダム完成で福井豪雨に対して安全か?)を送付(FAX、Email)
 先月20,21日に開催された「辰巳ダムの公聴会」において県は、「辰巳ダム完成で福井豪雨に対して安全」と説明した。金沢市民にとってわかりやすい説明のようですが、誤解を生む重大な問題があります。辰巳ダム完成で福井豪雨が発生しても犀川本川で洪水氾濫はないことと金沢が福井豪雨に対しても安全になるということは異なるからです。県の主張は下記の@、金沢市民の誤解はA、実際はBです。
 @辰巳ダム完成→福井豪雨(辰巳ダム上流域)→犀川本川の氾濫なし
 A福井豪雨(金沢全域)→辰巳ダム完成→金沢で洪水が起きない
 B福井豪雨(金沢全域)→辰巳ダム完成→犀川本川で氾濫なし、浅野川、森本川、犀川支川、市街地の排水路(内水)などすべてで氾濫あり
 石川県の説明は、福井豪雨が辰巳ダム上流域に降った場合に辰巳ダムが有効と言っているだけで、金沢全域に福井豪雨を想定するならば辰巳ダムが3個要ることになる。3個造ったとしても浅野川、犀川支川、市街地排水路はすべて氾濫し、未曽有宇の大水害が発生する。
 辰巳ダムの有効性に疑義が生じたので、石川県河川課に公開質問状を送付した。ちなみに公聴会を開催した北陸地方整備局長に対しても誤った情報を収集した懸念があるので案内した。


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