平成16年度第1回石川県公共事業評価監視委員会の傍聴報告

平成16年7月29日(木)、石川県庁
2004.8.9 更新

【石川県の案内】
 1 日時  平成16年7月29日(木)午後1:30〜
 2 場所   石川県庁 11階 1105会議室
 3 審議事項  平成16年度再評価対象事業
 石川県公共事業評価監視委員会
  石田  啓(金沢大学工学部教授)
  浦田 一代(弁護士)
  大西 亮子(石川県婦人団体協議会副会長)
  川村 國夫(金沢工業大学教授)
  高山 純一(金沢大学工学部教授)
  丸山 利輔(石川県農業短期大学長)
  水上 誠子(ダートコーヒー椛纒\取締役社長)
  村島 和男(石川県農業短期大学教授)
  守屋 以智雄(金城大学社会福祉学部教授)
  矢島 孝昭(金沢大学理学部教授)


 【感想】
 今年は評価対象事業が15件、2時間近く延々と各事業担当者からの説明が続いた。全部の説明が終わってから、各事業についての議論が行われた。2つ3つ、港湾事業の船舶の規模の表現に関すること、事業の工期のきめ方、費用対効果の中身についてなどについて、委員から各担当者に質問があった。
 ダム事業で、事業費の縮減の努力がなされているが、費用対効果の数値は、縮減された数値で計算しているのか、縮減前の数値で計算しているのかと言う質問に対して、担当者は、「変わりません。」というとぼけた回答をしたが、議論はここで終わった。事業費の縮減とは関係なく、費用対効果を計算しているらしい。逆に考えると、事業費がどれだけ、膨らんでも費用対効果の数値はそのままということになる。こんないい加減な議論を延々としているわけである。
 といって全く無駄とは思わない。
 この評価制度自体は、無駄な公共事業のバラマキを疑われた国土交通省が国民の不信感を解消するために自発的に始めたものである。今まで密室で決めていたことを公開で説明せざるをえなくなったわけである。誰でも傍聴でき、意見を述べる(文書であるが、)ことが出来る意義は大きい。
 このしくみを活用し、生かすも殺すも住民次第である。
 平成11年から始まったこのしくみでは、委員会で、各委員が、簡単な説明と書類を見せられて、この事業の継続が妥当かどうか、を問われている。常識的には、神様でもあるまいし、わかるわけがない。
 このままでは、単なる儀式になるだけである。
 そうならないように、監視役の住民が傍聴し、意見をいわなければならない。
 最後に、辰巳ダムに関して、若干の議論があった。北河内ダムとあわせて、次回、ダム事業だけで議論するとのことであった。
 これにあわせて、当方は、意見書を提出する予定。

|ダム日誌2004.7へ
トップへ 金沢の水問題を考えるコーナー 金沢の洪水を考える 金沢の渇水を考える 辰巳ダム日誌一覧表 犀川の洪水/渇水に関する問題提起および活動経過 土木技術を考える