ご存じのようにシリアはアラブ諸国の中ではリーダー国の一つであり、存在感もあります。実際の戦闘は行われていませんが、ゴラン高原をめぐって現在もイスラエルとは戦争状態にあります。アメリカの仲介で仲直りをしようとしていますが、複雑な事情や立場もあり、解決は簡単ではないようです。イラクとも隣接しており、アラブ諸国の中では兄弟のような関係にありますが、シリアのアサド大統領とイラクのフセイン大統領とは個人的に馬が合わないらしく、現在は交流が少ないとのことです。

国土の多くが、砂漠(どばく)と言うよりも土漠(どばく)といったところで、赤茶けた土が舞っています。暑いのですが、乾燥しているので汗だくにはなりません。夕方になると汗をかいた後の疲労感を感じて大いに汗をかいているのだなと実感します。食事は、漬け物(酢づけのベジタブル)、ホモス(豆をすりつぶしてペースト状にしたもの)、ケバブまたはシャコフまたはシシャリク(羊肉のぶつ切りを串にさして炭火で焼いたもの。シシカバブはぶつ切りとミンチの両方を串にさして炭火でやいたもの。)などを平べったいアラビア風パン"ホブス"で包んで食べます。酸っぱいヨーグルトといっしょに毎日、美味しく食べたことが良い思い出となっています。(湿っぽい日本の気候ではあの酸っぱいヨーグルトはとても飲めたものではない!)

シリアだより

平成9年(1997)4月から5月の2ヶ月の間、シリアの首都ダマスカスに滞在して仕事をした時のたよりです。

















アジアとは全く違い、西欧とも異なる、イスラム世界に接して感じたことを、知人への便り「シリアだより」としてまとめたものです。「イスラム編」は必読です!


シリアだより(はじめに)
シリアだより(概要編)
シリアだより(風土編)
シリアだより(観光地編)
シリアだより(イスラム編)
シリアだより(食べ物編)
シリアだより(その他)




平成12年4月
中 登史紀

 

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